*展示会作品1*

五行歌:香原よう 写真:篠原治樹

この場所から

流れた全てを

背負い

建っている

強さ

差し込む光

ここにあったであろう

希望を

今も

探している

 

もう生きては

いない場所

朝を知らせる

窓辺は

あっても

 

人は時々

悲しいものが

見たくなる

悲しみ持たず

生きていけない

 

コトン、と

ポストに手紙が

落ちる音

当たり前の音が

溢れていた頃

この冬の

厳しさの中

必死に生きた

光に手を伸ばした

記憶

人を

拒むように

積もった雪は

今の私と

どこか似ていて

どうしてだろう

ここにいると

心細くなる

もう君に

会えない気がして

君が大事にしている

記憶を

他の誰かも

大事にしてるといいな、

と思う

あの日の願いは

叶ったかな

新しい場所で

何かを

見つけられたかな

神様には

見えていたの?

楽園と呼ばれた

この場所の

結末